印刷表面加工
高品質・確実・スピーディーが生産の原点
- 一枚一枚、枚取り検品を実施することにより、安心できる製品を送り出しています。
- 四六全判から四六判八裁まで加工ができ、最新鋭の全判断裁機で化粧断ちまでの工程を一手にお引き受けできる工場設備です。
- 都内ならではの立地条件と物流事業部との連携により、輸送経費の削減と迅速な納品が可能です。
機械設備: 四六全判 2台、菊半裁 1台、全判断裁機 1台
PP貼り
PPとは(Poly-Propylene Film)の略
印刷された紙表面に接着剤を塗布してフィルム(Poly-Propylene Film)を圧着させます。雑誌・カタログ、ポスター等の表紙や書籍カバーなどで使用される場合が多く、フィルムを貼ることによる表面の保護や光沢感の向上などが主な目的としてあげられます。耐久性に優れ質感が向上します。
PP加工の種類
艶・光沢の出る【グロスPP(光沢タイプ)】
グロスPPは、光沢感のあるフィルムを使用した加工です。表面にツヤが出るため、色の発色が鮮やかになり、視認性やインパクトが向上します。
主な特徴:
- 鮮やかな色表現が可能
- 製品に高級感や華やかさを演出
- 表面の保護性が高く、耐水性・耐摩耗性にも優れる
適した用途:
- パンフレット、販促チラシ、パッケージなど、視覚的なインパクトを重視する印刷物
艶消しの仕上がりとなる【マットPP (マットタイプ) 】
マットPPは、落ち着いた質感のフィルムで加工するつや消しタイプです。反射が少なく、上品でしっとりとした印象を与えることができます。
主な特徴:
- 反射を抑えた落ち着いた仕上がり
- 指紋や傷が目立ちにくい
- 高級感・上質感を演出できる
適した用途:
- ブランドブック、会社案内、パッケージ、書籍カバーなど、上品さを求める印刷物
PP加工の注意点
PP加工は印刷物の耐久性や高級感を高める優れた加工ですが、以下の点にご注意いただくことが重要です。冊子やパンフレットなどの制作時にトラブルを避けるため、事前にご確認ください。
1. 薄い紙へのPP加工による反りやシワの発生
薄い紙にPP加工を行うと、PPフィルムの伸縮によって「カール」と呼ばれる紙の反りやシワが生じることがあります。
特に四六判135kg(約0.2mm厚)以上の用紙を推奨しており、それより薄い紙の場合は加工による影響が出やすいため注意が必要です。
2. 筆記のしづらさ
PP加工された表面はペンのインクをはじきやすく、特に水性ボールペンではほとんど筆記できません。
グロスPPは特に筆記が難しく、マットPPでも油性ボールペンを使っても書きにくいため、筆記が必要な印刷物にはPP加工を避けることをおすすめします。
3. 色味の変化
PP加工を施すと、印刷物の色味が加工前と異なって見える場合があります。
仕上がりの色に敏感な印刷物の場合は、事前にサンプル請求や試し刷りを行い、色の見え方を十分に確認することが大切です。
PP加工は用途に応じて適切に選択・活用いただくことで、製品の品質向上に寄与します。加工に関するご相談やご不明点がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
PP貼り加工の工程概要|印刷物を美しく保護する仕上げ技術
PP貼り加工のソウマ工場内
印刷工房ドットコム様からのインタビュー
ビニール引加工
塗布機により紙面に塗料を塗布し熱乾燥させ冷却する。
プレスコート
塗布機により紙面に塗料を塗布したものを鏡面板にて熱圧着して冷却し光沢を出す。
製品例菓子箱、玩具、化粧品箱、ブックカバー 等
硬質塩ビ加工
紙の両面に接着剤を塗布しこれをフィルムと鏡面板にて熱圧着を加えた後冷却する。
製品例下敷き、ポケットカレンダー、クレジットカード 等
パウチ(ラミネート)加工
印刷物をPET素材のフィルムで挟みこみ印刷物に光沢を与える事により防水性や衛生的にも優れた加工。
製品例メニュー、カード、POP 等